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良心の塊です。 今年の1月の高雄日本人学校主催の「李登輝元総統閣下講演会」に出席が叶い、お目にかかることができました。 御年九二歳との紹介でしたが、台湾ではかぞえ歳ですので、九十歳です。 歩く足取りもしっかりされ、話す日本語も衰えは感じられませんでした。

先日あるニュースで先生は、今度が5度目か6度目の訪日になるのですが、今回は北海道行くご希望のとのことでした。

北海道に北大農学部があります。 李登輝先生の人生に最も影響を与えた【新渡戸稲造】の母校が農学の前身、【札幌農学校】です。 この伏線かと想像しました。

京都帝大卒業された李登輝先生は、台湾総督府に奉職します。 その時の上司が新渡戸稲造でした。 今、 キリスト者としての信仰を持たれるのも、ひょっとすれば、新渡戸稲造の縁もあったのかもしれません。

台 湾総督府時代の新渡戸稲造は、当時東洋一の規模を誇った烏山頭ダムの工事工事責任者で土木技師【八田與一】との接点もあったようです。【八田與一】は、そ の業績で今なお台湾人の尊敬を集め、小学校の教科書に載る偉人です。 今年頭より、台湾中で話題を集めた映画【KANO】にも一部紹介されています。

素 晴らしい良き御縁とはこういうものを言うのでしょう、 kazanには夢のように羨ましい限りです。 講演会の際に耳にした事で、李登輝先生の兄上が靖国 に眠るとのことです。従来からの立場上、参拝はしてないとのことです。 親日家で生きる良心とも言える李登輝先生の訪日と、北海道行きが叶うことを期待し ます。