バシー海峡を見る by katsukazan

【katsukazan】のブログも東京から台湾 高雄へ。南は黒潮が北流するルソンと台湾本土をまたぐバシー海峡を見る。北回帰線の南、北緯22度38分 は【熱帯】です。 海峡の地図にバシー海峡と、このシーレーンを通った輸送船の沈没の悲劇の歴史を読み取る。 この海峡は南シナ海から西太平洋への出口だ。

タグ:慰安婦

<大分県教職員組合が、 中学生とその保護者を対象に、 【慰安婦問題の施設を見学する韓国の旅】の参加者を新聞広告で募集>  2014年7月22日 MSN産経紙よ

本来、 この問題に関して歴史教育をするのが必要とすれば、 従来の過程を客観的に教育することは、 当然です。

仮に、 歴史教育の目的のために行うとしても、 少数政党の政治的手先のような組織が、中学生とその保護者を対象に、 この種の旅行の募集をする必然性は、どこにあるのでしょう。


この問題は慰安婦を強制的に軍という国家組織が、 相手が主張するような、「強制的に集め」たのかどうかの【強制性】の介在が、 あったのかどうかが争点になったことは周知の事実です。 そして、その問題を含めたすべての事項に対する答えと、 対応は既に終わっています。


もしも、先の大戦中、日本軍が慰安婦を利用したことへの、是非を問うものであるなら、 【女性の人権】問題の観点からアプローチするべき事です。 


【有償の性行為】が【商行為】としてあったことの正当性を問うなら、 今の時代の答えは【No】です。

無論、軍による慰安所の利用に組織的に強制もしてないはずです。


【なぜ存在したのか】【それは歴史的にみていかなる存在なのか】それを教えるのが教育です。


行こうとする国の予定されている施設は、 いかなる目的で、 いかなる意図で、 いかなる表現でなされているかは、 今日のIT時代では大多数の国民は承知してます。


そこへ、 父兄と一緒に中学生を募集するという【無神経さ】と【ノーテンキさ】、 それと募集することへの関連法令違反に、 大分県教職員組合のレベルが見えてきます。


現地で、 参加した中学生から【なぜ日本の将兵は慰安婦を必要としたのか】の質問に、 大分県教職員組合は父兄生徒の前で、明白な答えを自らの声で答えられるのでしょうか。


さららに、 諸外国の例では、 有償、 無償にしろ、 女性の人権を蹂躙する行為はなかったのかどうかについて、 矛盾の無い答えを出せるのでしょうか。


産経新聞の 湯浅 博 氏 の東京都特派員 2014.6.10 08:56 に記載されています。 移りの激しい今日、 一月以上離れた記事と出会ったのも縁だと思います。


昨日、 ニュース関係のサイトをあたっていたら、 上のタイトル記事がありました。 というより遭遇したという感じです。


何気なく読んでいくと、 湯浅氏の筆力でしょう、小説を読むかのような雰囲気に吸い込まれました。 湯浅 氏の、 激しく言いたいことを押し殺したような文章に引き込まれます。


終戦時、 房総館山に上陸したアメリカ騎兵隊(名前は騎兵隊ですが、 昔は騎兵隊で当時は陸軍の普通科部隊と記憶してます)が、 列車で木更津に到着し宿泊することになった時に、 日本側に20人の女性を求めたことに発する記事です。
記事本文はリンクします。 http://sankei.jp.msn.com/life/news/140610/art14061008560003-n1.htm



湯浅 氏の押し殺した叫びは、 恐らく 
「戦争とは、 そうしたものが常識的に存在した」
「日本兵もアメリカ兵も皆同じだ」



日本が敗戦国ということで
「以上のような事実が、 たんなる秘話になって風化しようとしている」
「同じことをしたアメリカ兵は、 国に帰って普通の良き家庭人、 市民と人生を送った」


なのに、 今、 日本が韓国や中国から、いわれのない捏造に告発に耐えている時、 秘話として静かに風化しようとしている不条理を憂いているように思えてなりません。


同じ行為が、 帰国したアメリカ社会では、 アメリカは何もしてないがごときの善良な市民として、 本質を見抜けないまま慰安婦問題に、 人権をたてに介入していることの不合理を訴えているような気になってしまいました。


終章にある湯浅氏の二つ文章が、 印象的でした。
「守られる多数」と「犠牲になる少数」が生まれてしまったのは、この時代の限界であった。 
「苦難の道を歩んだ歴史はそれぞれが忘れちゃあいけない」とつぶやくだけだった。   



今、 世界の秩序はリストラされようとしてます。 日米の関係に置いても、 現在の関係の永久性はありえません。 耐え難きを耐えてきた日本人は、 このような秘話を史実として残して置く必要があります。



日本はオランダとイギリスとの歴史戦で敗北したスペインの轍を踏むことだけは避けたいと思うものです。  


ラス・カロスは国王に真実を訴え、それは予期しない方向に歩きだしてしまいました。 
オランダと英国により、歴史の事実としてスペインを誹謗する根拠として利用されました。 日本は、 捏造にもかかわず、いわれのない歴史と誹謗と対峙していることを、 記憶にとどめなければと思うのです。

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