産経新聞の 湯浅 博 氏 の東京都特派員 2014.6.10 08:56 に記載されています。 移りの激しい今日、 一月以上離れた記事と出会ったのも縁だと思います。


昨日、 ニュース関係のサイトをあたっていたら、 上のタイトル記事がありました。 というより遭遇したという感じです。


何気なく読んでいくと、 湯浅氏の筆力でしょう、小説を読むかのような雰囲気に吸い込まれました。 湯浅 氏の、 激しく言いたいことを押し殺したような文章に引き込まれます。


終戦時、 房総館山に上陸したアメリカ騎兵隊(名前は騎兵隊ですが、 昔は騎兵隊で当時は陸軍の普通科部隊と記憶してます)が、 列車で木更津に到着し宿泊することになった時に、 日本側に20人の女性を求めたことに発する記事です。
記事本文はリンクします。 http://sankei.jp.msn.com/life/news/140610/art14061008560003-n1.htm



湯浅 氏の押し殺した叫びは、 恐らく 
「戦争とは、 そうしたものが常識的に存在した」
「日本兵もアメリカ兵も皆同じだ」



日本が敗戦国ということで
「以上のような事実が、 たんなる秘話になって風化しようとしている」
「同じことをしたアメリカ兵は、 国に帰って普通の良き家庭人、 市民と人生を送った」


なのに、 今、 日本が韓国や中国から、いわれのない捏造に告発に耐えている時、 秘話として静かに風化しようとしている不条理を憂いているように思えてなりません。


同じ行為が、 帰国したアメリカ社会では、 アメリカは何もしてないがごときの善良な市民として、 本質を見抜けないまま慰安婦問題に、 人権をたてに介入していることの不合理を訴えているような気になってしまいました。


終章にある湯浅氏の二つ文章が、 印象的でした。
「守られる多数」と「犠牲になる少数」が生まれてしまったのは、この時代の限界であった。 
「苦難の道を歩んだ歴史はそれぞれが忘れちゃあいけない」とつぶやくだけだった。   



今、 世界の秩序はリストラされようとしてます。 日米の関係に置いても、 現在の関係の永久性はありえません。 耐え難きを耐えてきた日本人は、 このような秘話を史実として残して置く必要があります。



日本はオランダとイギリスとの歴史戦で敗北したスペインの轍を踏むことだけは避けたいと思うものです。  


ラス・カロスは国王に真実を訴え、それは予期しない方向に歩きだしてしまいました。 
オランダと英国により、歴史の事実としてスペインを誹謗する根拠として利用されました。 日本は、 捏造にもかかわず、いわれのない歴史と誹謗と対峙していることを、 記憶にとどめなければと思うのです。


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