台湾国の国家元首の座を競う総統選挙がはじまりました。 何で今時「総統」の呼称を使用するのでしょう?いつも不思議に思うkazanです。

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日本人にとって、「総統」と言う呼称は、「ナチス党のヒトラー」を連想してしまいます。 スペインの独裁者フランコ氏、イタリアのベニート・ムッソリーニ等、なんか独裁色が強いイメージですが、中華語では大統領を「総統」とするらしいのです。

もっとも、初代総統の蒋介石は、正直言って、ほとんど独裁者です。

それでも、kazanが尊敬申しあげる、李登輝氏はとても民主的で、知性的で、人格高潔な総統であり、コーネル大学農業経済学博士でもありました。

今日の主役である「蔡英文」氏は、女性ながら、とてもストックな強靭さを匂わせるほか、自身の経歴では法学博士号と名門の国立政治大学教授と、キャリア通りの知性と、国民党政権下での行政府のシニアスタフを経験することから、実務的であり、総統就任後は民主志向の高い実務的でリアリストな、国際政治家になり得ると予測されます。

米英で学位を得たことを思えば、国際的な人脈と、元総統の李登輝氏の後ろ立ても期待できますから、国際的に政治的な孤立を余儀なくされている台湾にとって、一大変革をなし、東アジアで傑出した指導者になりえる人物になりえることを感じさせてくれます。

 

過去30年間、台湾民間資本が中国投資をし冒険的な進取な起業家94,000人が持ち出して溶かした金融財産によって弱体化した雇用の拡大のための、 企業促進が国内経済政策の主要課題にることは間違いありません。

 

対中関係を米国の「台湾関係法」を巧みに盾として使い分け、現状の実質的な独立国家を維持することと、南シナ海、台湾海峡、東シナ海の重要な地政学的海域を有する国家の元首として、バシー海峡を共有するフィリッピンとの軍事的関係強化も防衛、外交の主題でしょう。

アメリカは、バシー海峡での対潜哨戒能力期待してくるでしょうし、米中関係の進展次第では、サードミサイル(終末高高度防衛ミサイル、Terminal High Altitude Area Defense missile, THAAD)の配置 も視野のいいれる必要性も排除できません。

以上の過程で、在任8年中の国連復帰が叶うなら、アジアの新しい国際級の国家元首の地位を手にするはずと確信します。

 

以上の感想は、高雄に住む活火山が、日々の台湾国内のケーブルTVの時事報道番組や知人から得た情報を根拠にした見解です。 台湾は楽しみですね。 一年半前に成功裏に鉾を収めた学生諸君の運動の結果が開花することを期待します。


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